高橋鼈甲眼鏡枠製作所

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  GR DIGITAL

細い路地にそれはある。
おじさんがひとりで作業している小さな工房。

道に面した窓に横顔を見せるように座り、昼でも仄暗い部屋に
手元ライトを点けてヤスリで磨いたりしている。

窓越しに何度声をかけてみたいと思ったことか。
でも、それではあまりにも怪しげ。

今回もそっと通り過ぎようとすると、おじさんは道に背中を向けて
何かを探しているようだった。

本当は声をかけて写真を撮らせてもらいたかったのだ。
きっと断られるだろうとは思いながら。
by persona-14 | 2007-06-29 01:01 | | Comments(6)
Commented by maopapa at 2007-06-29 02:49 x
やたらと感じの多いタイトルだと思ったらそのまんまだった
のですね(^^; 私も未だに人に声をかけて撮らせてもらっ
たことはありません。できたらどんなにいいだろうといつも
思っています。空の青が印象的です。
Commented by persona-14 at 2007-06-29 03:21
maopapaさん、こんばんは。
ずいぶん遅い時間ですけれど、明日の朝、大丈夫なのですか?
(人のことを言っている場合ではないですが)
これもポジプリント調で処理してみました。
空の青がいくぶんか強調されています。この空が好きです。

人に声をかけて撮らせてもらったことはないけれど、もしそんな
ことになったらなったで、緊張したり焦ったりで思うようには
いかないものかもしれませんね。

タイトル、いつも苦労するんです。 だから、そのまんま。^^
Commented by 姉妹堂 at 2007-06-29 07:30 x
いいなあ!
ものすごく、好みです。
窓に写りこむ景色も、ぼんやりした色のカーテンも、店名の金文字も!
わたしも、こんな写真が撮りたい!

職人さんを見ているのって、とても楽しいですよね。
流れるような手さばきに、ふとした間合いすらも、計算されているか
のように、惚れ惚れする仕事ぶり。
わたしも、やまねさんの横に並んで、おじさんを一緒に覗いてみた
いです。

二人一緒なら、おじさんに声をかけられるかも?

Commented by tsugumi at 2007-06-29 20:36 x
工房は古そうですが、ドアのガラスがピカピカに
磨かれていて、そこからピリリとした職人さんの心意気が
見えてくるようです。

名前から察するに、めがねのフレームを作る所ですか?
こんなところから生み出される品物は、
すごく特別なもののような気がしますね。
Commented by persona-14 at 2007-06-29 23:20
姉妹堂さん、こんばんは。
好みですか? それは良かった、うれしいです。
上にも書いたのですが、これもこの間のようにポジプリント調に
加工しました。 空の青さが少しだけ強調されています。

何年も前から、この玄関先の景色は変わらず、仕事場の窓は
画面左端のその先にあるのですが、そこから見えるおじさんの
様子も変わらず、通る度に気になっていました。

職人さんの仕事をしている様子、ってずっと見ていても飽きませんよね。
ホント、姉妹堂さんと一緒だったら勇気を出して声がかけられたかも。
そして、ふたりとも思う存分写真が撮れたかも。
(案外ふたりとも緊張して、ブレブレ写真になっちゃったり?)
Commented by persona-14 at 2007-06-29 23:54
tsugumiさん、こんばんは。
言われてみれば、たしかにガラス戸がピカピカ!
当たり前のように思ってことさらに気づかなかった私は、なんと
鈍感なのでしょう。
きっと朝早くから、あちこちきれいにお掃除して、一日の仕事が
始められるのかもしれませんね。
(誰かさんに聞かせたい話であります。えー、私のことです)

私もこの名称どおり、鼈甲めがねのフレームを作っているのだと
思っているのですが、tsugumiさんがおっしゃるように特別なもの
なのでしょうね、きっと。
そのフレームはどんなところで売られ、どんな人が買ってゆくのか。
そして買った人は、この小さな路地の工房でこのおじさんが丁寧に
磨いていたことを知らないままなのですよね。

普段は見えないところで確かな仕事をしている人がいること、私、
そういう場面が大好きなんです。
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